ノロウィルス・感染性胃腸炎・急性胃腸炎・食中毒など、今一度それぞれの違いについて知りたいです。(春日町 H・Tさん)

冬に流行するノロウィルス。注目されるのと同時に、急性胃腸炎などの言葉を
耳にすることも多いのでは?
お腹の病にまつわる言葉について、北海道釧路保健所で詳しい話を
聞いてきました。
 
 

ズバリ急性胃腸炎を中心に考えていくと、それぞれの言葉を整理できます!
 
上記の図をご覧ください。
まずウィルスや細菌などが原因となり、急激にお腹をこわすことを
『急性胃腸炎』といいます。
そして、ウィルスや細菌などの感染経路によって「食中毒」や「感染性胃腸炎」など
呼び方が変わってくるのです。
 
汚染された食品を直接口にして急性胃腸炎になった場合は
「食中毒」。
食品そのものではなく、ウィルスや細菌などがついた手で飲食してしまい
急性胃腸炎になった場合は「感染性胃腸炎」です。
つまり食中毒も感染性胃腸炎も、まとめて「急性胃腸炎」といえるわけですね。
 
今までの話を踏まえて思い出してほしいのが、病院での診断時。
急にお腹をこわして診てもらった際
「ノロウィルスによる感染性胃腸炎」などではなく
「急性胃腸炎」と診断を受けたのでは?
というのも、急性胃腸炎のほとんどが原因となるウィルスや
細菌などを特定しなくても、症状を軽減するための治療を行えば
自然治癒できるからなんです。
 
原因特定の検査は健康保険が適用されないこともあるそうで、
一般的には行われないようです。つまり
「急性胃腸炎」と診断された場合は、ノロウィルスが原因となっている
可能性もあるということ!
そのため念には念を入れて、二次感染を防ぐように注意することが大切です。
 
特に発症者の嘔吐物やふん便は、正しい方法で処理を。
使い捨てのエプロン・マスク・ゴム手袋を着用し、
次亜塩素酸ナトリウムを含む家庭用の塩素系漂白剤を希釈した
消毒液で汚染物を拭き取ります。
 
拭き取りに使用した雑巾などは、ビニール袋に密封して
捨てましょう。
また手洗いは時間をかけて念入りに、2回行うと効果的です。
 
さらに、夏は食中毒が危惧されます。
ウィルス・細菌は熱に弱いものが多いので、調理時に
しっかり加熱するのをオススメします。 
また料理は常温のまま作り置きせず、
なるべくその日のうちに消費しましょう。
 

 
 
 
※記事の内容は、月刊fit2017年5月号掲載時点のものです。

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