避難所運営ゲームとは、どのようなものですか?ルールなど詳しく知りたいです。(美原 H・Sさん)
 
防災にまつわる催しなどで「避難所運営ゲーム」の言葉を耳にしたことがある人もいるのでは?
具体的にどのようなものなのか、釧路総合振興局でお話を聞いてきました。
 

避難所運営ゲームとは、防災の知識を深めるために、
避難所の運営を模擬体験するというもの!
そのため「ゲーム」といっても、勝敗をつけるものではありません。
運営側の視点を体験することで、
「避難生活を見据えた、備えができるようになる」などのメリットがあるんです。
 

10年前に静岡県で発案された『避難所運営ゲーム』は
頭文字をとり通称「HUG(ハグ)」とも呼ばれています。
北海道では、寒冷地の想定も加わるように内容を再考案し
「避難所運営ゲーム北海道版(Doはぐ)」として、
昨年4月からゲーム道具の貸し出しを始めているんです。
釧路総合振興局でも、無料でゲーム道具の貸し出し・講師の派遣を行っており、
昨年は16件の利用があったのだとか。
 

それでは実際に、どのように進めていくのか説明していきましょう。
避難所運営ゲームはなるべく大人数で行うようにし、
6~8名のグループをなるべく2組以上つくるようにします(1組でも可)。
各自で用意するものは筆記用具と付箋のみ!
専門的な道具一式は、貸し出しのセットの中に入っていますよ。
 

▲説明書のほか使用するカードや、CDには平面図などのデータが。
 

避難所の間取りなどが書かれた平面図は、
模造紙などにコピーしたものを用意します。
これで準備はOKです。
 

ルールは次の通り。
グループ内で、カード内容を読み上げる「読み手役」を一人決めます。
カードには様々な問題が書かれているので、
読まれた内容についての対処法をグループで考えていきます。
このとき「避難所運営側の視点で考える」ことを忘れてはいけません。
 
カードは全部で3種あり、扱いが異なります。
避難者の名前・年齢・性別・住所・自宅倒壊の度合いなどが記載されている
『避難者カード』については、
避難所の間取りが書かれた平面図上に配置していきます。
 

▲平面図の上に『避難者カード』を並べた様子。
 

『避難者カード』は実際の避難者に見立てて、
例えば「避難の確認や、各々の協力体制確保がスムーズにできるよう、
同じ地区でまとめる」など一定のルールで並べると◎。
 
他に物資支援などの出来事が書かれた『イベントカード』、
避難所の気温変化などを知らせる『情報提供カード』があります。
これらは「どこに物資を置いておくか」など対処法を考えて、
付箋などに内容を記載しておきます。
全てのカードがなくなった時点でゲームは終了です。
最後に振り返って話し合いをすることで、
災害発生時の適切な行動や、日頃の備えについて改めて見つめ直すことができますよ。
 
【取材協力】
釧路総合振興局 地域政策課
釧路市浦見2-2-54
0154-43-9100

 

 

 

※記事の内容は、月刊fit2017年9月号掲載時点のものです。

Leave a Reply