○月×日音別町「大門食堂」に行ってきた。

一番人気の『野菜ラーメン(みそ・700円)』は、コクがあるスープが自慢。野菜の優しい甘さに、ホッとする〜!

オシャレではない小さな店だけど、ふらっと寄れば気持ちが落ち着く…。ある意味では『田舎のおばあちゃんち』みたいな温かい空気を持つお店が、どこの土地にもあるだろう。音別町でみつけた『大門食堂』は、まさにその条件のド真ん中だ。民家だと言われれば納得してしまうような小さな店舗(実際、店の奥は自宅だしね)、ガラガラと音を立てて開ける引き戸、ついつい足を伸ばして寛いでしまいたくなっちゃう小上がり…。近所の人が「いい天気だね〜」なんて言いながら気軽に寄るイメージがしっくりくる、『地域の食堂』の王道をいくお店である。お店の裏手にはパークゴルフ場があり、プレー後に昼食…なんてお客さんも多いんだとか。

色々楽しめる『からあげセット(1,000円)』は、冷めてもサックサクの食感☆

メニューは、ラーメンを筆頭に、丼もの・定食・カレー・セットメニュー…と幅広く、オードブルやお弁当の仕出しもやっているそう。また、フライドチキン・手羽先・ザンギなどは、テイクアウトもできる。「今日は親戚が集まるから」「ちょっと、おかずが足りないわ…」と、利用する方が多いんだとか。うん、気持ちはわかる!重たくなりがちなチキンだけど、濃すぎない味付けでしつこくない。これなら、家族で囲みたいと素直に思うもの。「分量はキッチリ決めているわけじゃなくて…目分量、かなぁ」なんて言葉に、深く納得。だって、それこそが『ここならではの味』の証拠じゃないか。母親が作る味噌汁の味をいつまでも再現できないのと、同じ理屈なんだろうなぁ…と頷きつつメニュー表を眺めていたら、裏に『焼肉』の表記が。よく見ると、カウンターや小上がり席の横にガス栓があるではないか。う〜ん…手広い!よくよく話を聞くと、30年前にオープンした当初は焼肉のみのお店だったらしい。それが、お客さんからの「ラーメンもやったら?」「ご飯ものはないの?」なんて声に対応するうち、いつの間にか今のスタイルになったんだとか。柔軟だなぁ〜…と思うけれど、一度「コレだ!」と決めた味を守ることに関しては、頑な。「出張なんかで久しぶりに来る人が”変わらない味が嬉しい“って言ってくれると、こっちも嬉しい」だなんて、ホント『お母さん感覚』じゃないか!いつまでも変わらない味・雰囲気を保っていてくれる…という、お客さんからの揺るぎない信頼が、そこには見える。キチンとその地に根を張っていないと、築けないものじゃないかなぁ…。ガイドブックに載っているようなお店もいいけれど、それとは違う魅力が間違いなく存在していると思うのだ。

そうそう。その店構えから『大門食堂=大門さん』という図式を連想していたが、どうやら違うらしい。気になって聞いてみたが、「コレといって由来はないのよ〜。何となく、頭に浮かんで」だって。…そんなユルさも『大門食堂』の魅力のひとつ、かな?



大門食堂

住所:釧路市音別町中園町1

TEL:01547-6-3592

営業時間:11:30〜19:30

定休日:不定休



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記事の内容は月刊fit2010年7月号掲載時点のものです。

 

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